お家に住んでいると避けて通れない害虫被害。

特にお家の耐震性などに影響を与えるシロアリは、一度住み着いてしまうと取り返しのつかない状況になることもあります。

新築であればシロアリ予防はやらなくても良いと思いがちですが、そういったことは無く、戸建てあればどんなお家でもシロアリ予防を行う必要があります。

ここでは、シロアリ予防を行う必要性や、予防の費用相場、時期、薬剤などについて解説致します。

シロアリ予防の必要性4つ

まず、シロアリ予防の必要性を解説致します。

 

1.住み着いてしまった場合、駆除に多額のお金が掛かる。

シロアリは住宅の基盤ともなる木材をエサとして生息しています。

住宅の床下などに巣を作り住み着いてしまうと、住宅を蝕み続けるといった状態になります。

また、自然に消滅したり移動することは無く、放っておくと被害は広がる一方です。

その為、住み着いてしまった場合は駆除を行う必要があります。

 

駆除と言ってもシロアリに直接殺虫剤を散布するだけではありません。

巣を見つけ、巣の中まで薬剤を注入し根こそぎ駆除をしないとシロアリは居なくなりません。

駆除は自分(DIY)で行うという方法もありますが、確実性が無いことや、専門知識が無いと難しいです。

その為多くの場合は、駆除に専門業者を手配する必要があります。

専門業者による駆除は想定以上にお金が掛かります。

そういった事態を防ぐ為にも、シロアリの予防を行っておく必要はあるでしょう。

 

2.被害に遭うと修繕に多額のお金が掛かる。

シロアリの多くは住宅の床下に住み着きます。

すると土台、大引き、根太といった住宅を支える木材を食べてしまいます。

 

万が一、被害に遭ってしまった場合、シロアリを駆除すれば終わりではありません。

住宅の寿命を保つ為にも、被害に遭ってしまった部分は修繕・補強を行う必要があります。

床下に入っての作業となる為、土台、大引きは修繕が難しいことや手間が掛かるということもあり、修繕・補強には多額のお金がかかります。

また、最悪の場合は修繕・補強できないというケースにもつながります。

そういった事態を防ぐ為にも、シロアリの予防は行っておく必要があります。

 

3.住宅倒壊の恐れがある。

シロアリは数百匹単位で活動をしております。

シロアリが住み着いてしまった木材は、芯が食べられスカスカになり、簡単に手で割れてしまうほど脆くなってしまいます。

 

木造住宅は絶妙なバランスで造られ強度を保っております。

その為、一部がシロアリにより被害を受けてしまうと、全体のバランスを崩してしまいます。

修繕・補強で賄えるほどの被害であれば幸いですが、最悪の場合は崩壊に繋がる恐れがあります。

 

4.近隣トラブルが発生する恐れがある

シロアリは巣を作った近隣部で繁殖を行う習性があります。

その為、自らの住宅がシロアリ予防をしておらず、シロアリが住み着いてしまった場合、近隣エリアの住宅にも被害を広げてしまう恐れがあります。

そういった二次被害を広げない為にも、シロアリ予防を行っておく必要があります。

 

シロアリ予防の費用(料金)相場は?

シロアリ予防の方法は2つあります。

専門業者による予防と、自分(DIY)による予防です。

 

専門業者による予防の場合、1坪¥6,000~\8,000が相場となります。

住宅の大きさにもよりますが約\150,000程となります。

 

自分(DIY)で行う場合、工法にもよりますが約\10,000程になります。

しかし、自分(DIY)で行う場合は完全予防を行うのはほぼ不可能です。

その為、被害に遭ってしまい、結果的に専門業者に予防を依頼するよりも多額のお金が掛かってしまうというケースにも繋がります。

 

シロアリ予防・時期や期間、薬剤は何を選べばいい?

シロアリは決まった活動期間があるわけではなく、1年中活動を行っております。

その為、予防を行うのに適した時期というのはありません。

反対に、決まった季節が無い予防はなるべく早急に行ったほうが良いとも言えます。

 

また、一度シロアリ予防を行ってしまえば、その後永久に予防を行わなくて良いという訳ではありません。

定期的に予防消毒は行う必要があります。

その期間は予防に使用する薬剤により影響されます。

 

専門業者が使用する予防薬剤であれば、5~8年間ほど効果が持続します。

その為、約5年毎に予防消毒を行う必要があります。

 

自分(DIY)で予防消毒を行う場合は、ホームセンターなどで薬剤を購入します。

市販されている予防薬剤は、専門業者が取り扱う薬剤に対し、やや効力が弱い薬品が使用されております。

また市販の予防薬剤は「散布型」と「塗布型」に分けられます。

施工部によって適したタイプの薬剤を選ぶと良いです。

 

「散布型」の多くはスプレー缶タイプになっており、手の届かない所や、目の見えないところまで薬剤を散布することが出来ます。

その為、床下などに施工をするのに適しております。

 

対して「塗布型」は刷毛を使い施工部に直接塗りこむタイプです。

「散布型」と違い直接手が届く範囲にしか施工が出来ないという反面、ムラが無く施工漏れがないというメリットがあります。

ウッドデッキや枕木になど、手が届く部分に施工をするのに適したタイプとなっております。

 

まとめ

シロアリ予防はいかに必要性が高いのかをご理解頂けましたでしょうか。

専門業者に予防消毒を依頼した場合、害虫対策という目に見えない部分に掛けるお金としては決して安い金額ではありません。

しかし、実際にシロアリ被害に遭ってしまってからでは取り返しがつかない事態になることも多々あります。

しっかりと専門業者へ予防消毒を依頼することをお勧めいたします。

 

また、自分(DIY)ではなく、専門業者へ依頼するメリットは施工の確実性だけではありません。

まずは施工保証が付くという点です。

シロアリ予防消毒を行っても、万が一シロアリ被害に遭ってしまった場合も修繕・補強の費用を負担してくれるケースがあります。

自分(DIY)で施工を行った際には無いポイントになります。

 

もう一つは定期点検を行ってくれるという点です。

5年保証が付いたからと言って5年後に再度点検を行うわけではありません。

1,2年ごとに専門業者が。シロアリ被害に遭っていないかの点検を行ってくれます。

シロアリ被害は日常生活を送る上で気が付き辛い被害です。

しっかりとプロに任せて安心した生活を行ってください。

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