住宅の寿命や耐震性に大きな被害を与えることがあるシロアリ。

シロアリ被害に遭わない為にも、定期的な予防が最も効果的です。

万が一、シロアリが発生してしまった場合には、早期駆除を行うことが重要です。

ここでは、実際にどのくらいのペースで予防を行ったらよいのかや、万が一シロアリが発生してしまった場合の対処法についても解説致します。

シロアリの発生する時期はいつ?

シロアリが発生するのは1年中です。

 

シロアリは木材をエサとして生息しております。

その為、エサが無く冬眠をするといった習性はありません。

 

冬になると気温が下がり活動が鈍くなると思われがちですが、そういったこともありません。

シロアリのエサとなる木材が豊富にあるのが、住宅の床下です。

住宅の床下は密閉されており、室内での暖房器具などによる余熱で冬でも暖かい気温を保っています。

さらに外気との温度差で結露が発生し湿気た空間になる為、シロアリにとっては最も過ごし易い環境になってしまいます。

その為、シロアリは1年中発生します。

シロアリ駆除・予防の時期は何年に一回?

シロアリの予防は定期的に行う必要があります。

さらに「新築購入時はシロアリ予防の必要が無い」と思われるかもしれませんが、そういったことはありません。

 

また、シロアリの予防を行う期間の間隔については、どのように予防を行うかにより左右されます。

 

まず、シロアリ駆除専門業者に依頼し予防を行ったとします。

依頼をした専門業者にもよりますが、おおよそ予防効果の維持期間は5~8年が相場になります。

これは予防に使用する薬剤が効果を発揮している期間です。

その為、5~8年毎には定期的な予防を行う必要があります。

 

次に予防を自分(DIY)で行ったとします。

その場合もどのような薬剤を使用したのかに左右されます。

 

市販されているシロアリ予防の薬剤は、専門業者が使用する薬剤に比べ、やや効力が弱い薬剤になります。

また、自分(DIY)で施工を行った場合、施工が不十分で完全に予防が出来ていないケースが殆どです。

その為、薬剤の効力が切れてしまうより短いスパンで予防消毒を行った方がよいでしょう。

 

さらにシロアリの被害に遭わない為に最も需要なのは、定期的に点検を行うということです。

シロアリは、床下や天井裏などの目に見えない部分の木材を食べます。

室内で日常生活を送る上で、シロアリの被害に遭っているのかを判断することは、ほぼ不可能です。

その為、定期的に住宅がシロアリの被害に遭っていないかを点検することが重要です。

 

シロアリの被害に遭っていないかの点検は、専門業者に依頼をするほうが確実です。

シロアリは木材の中に入り活動を行うため、目視で発見することは難しいです。

 

ウッドデッキや、庭の枕木などであれば簡単に目視できる為、被害跡を発見できることがありますが、住宅の床下を自分で調査するのは難しいでしょう。

 

専門業者の多くは、点検であれば無償で行ってくれます。

その為、定期的な予防を行っていない方は、まず専門業者に依頼をし、調査を行うことをお勧めいたします。

みつけたらどうしたらいい?

日常生活を送る上で、稀に室内にアリが侵入してきたり、庭先などで見かけることがあります。

アリを見つけた場合、まずはそのアリがシロアリなのかを確認して下さい。

 

日常目にするアリは全てが住宅に影響を及ぼすシロアリではありません。

似た環境で生息をしているのがクロアリです。

クロアリは腐った木などをエサに生息を行う為、住宅に影響を及ぼすことはありません。

シロアリとクロアリを見分ける方法はいくつかあります。

 

まずは見た目から見分ける方法です。

 

前提としてシロアリとクロアリには大きく分けて4種類の姿が存在します。

「シロアリ」「クロアリ」「羽アリシロアリ」「羽アリクロアリ」です。

シロアリ・クロアリは成長過程で羽をつけたり、羽を落としたりする為です。

 

まず「シロアリ」と「クロアリ」の見た目での見分け方です。

シロアリは、その名前から身体が白いと思われがちですが、クロアリと同じ黒い身体をしています。

その為、身体の形状で見分ける必要があります。

 

シロアリは身体全体が寸胴型なのに対し、クロアリはひょうたん型のように括れがあります。

これが最も特徴的な「シロアリ」と「クロアリ」の違いです。

 

他には大きさで見分ける方法です。

シロアリは5.0mm~という大きさに対し、クロアリは2.0mmほどと小ぶりなサイズです。

これらは個体差がある為、単体で発見した際は判断が難しいかもしれません。

 

次に「羽アリシロアリ」と「羽アリクロアリ」の見分け方です。

羽アリの場合は見た目の特徴が顕著になり見分け易くなります。

 

「羽アリシロアリ」は前後2枚ずつの計4枚の羽をつけます。

その前後2枚ずつの羽のサイズが同じなのが「羽シロアリ」です。

 

対して「羽アリクロアリ」も前後2枚ずつの計4枚の羽をつけます。

しかし前の羽が大きいのに対し、後ろの羽が小さいのが「羽アリクロアリ」です。

 

羽アリの場合は「シロアリ」と「クロアリ」が見分け易いのですが、飛んでいないときはどちらも羽を閉じていることがあるので、はやり身体の形状で判断をするのが最も確実です。

 

また、見た目以外の見分け方として「シロアリ」と「クロアリ」の生態の違いです。

「シロアリ」は数十匹から数百匹という集団で活動するのに対し、「クロアリ」は数匹単位で活動を行います。

そういった生態の違いで見分けることも可能です。

 

そして発見したアリが「シロアリ」だった場合は早急に駆除を行う必要があります。

住宅の近くでシロアリを発見したとしても、まだ住宅には住み着いていない場合もあります。

しかし、そこから住み着いてしまう可能性もある為、数匹でも見かけた場合は早急に駆除を行ってください。

 

最も簡単に駆除を行う方法は、ホームセンターなので市販されている駆除薬剤を散布する方法です。

安価で即効性がある反面、目視しているシロアリしか駆除が出来ないという点があります。

 

確実なのは専門業者に依頼し駆除を行う方法です。

床下全体に潜り調査を行うことで、現状シロアリが住み着いていないかなども併せて調査、駆除を行ってくれます。

 

自分(DIY)で駆除を行うのに対しやや高額にはなりますが、確実性の高い安心な方法です。

まとめ

シロアリ予防で最も重要なのは、定期的に予防を行うという事と、定期的に点検を行うという事です。

そして万が一発見した場合には、シロアリなのかクロアリなのかを判断し、専門業者に依頼し早急に駆除を行うということです。

被害に遭ってからは取り返しのつかないことになりがちな為、シロアリ対策は住宅を健康に保つ為には必須事項です。

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