基礎コンクリートに横のひび割れがあり、コンクリートが浮いていたり、鉄筋が露出していることがありませんか?
こういった症状は「コンクリートの爆裂現象」と呼びます。
基礎コンクリートでは、お家の外側に発生することが多いですが、放っておくとさらに症状が悪化してしまいます。
この記事では、基礎コンクリートの爆裂現象の原因や補修方法、費用についてご紹介します。
基礎コンクリートの爆裂現象とは?

基礎コンクリートの表面が突然剥がれ落ちたり、中から鉄筋が見えている状態を「爆裂現象」と呼びます。
私たちが5000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきた中でも、築20年以上の住宅では比較的多く見られる症状の一つです。
特に近年は築浅のお家であっても。基礎の横方向のひび割れが発生しているケースが増えてきています。
放置すると基礎の耐久性低下だけでなく、補修費用も高額になるため注意が必要です。
爆裂現象とは鉄筋の腐食によるコンクリートの崩落
爆裂現象とは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張することにより外側のコンクリートが浮いた状態、若しくは鉄筋がむき出しになり崩落している状態のことを言います。
コンクリートの中に入っている鉄筋が、酸素や水分と結合することにより腐食を起こします。そして最大2.5倍まで膨張した鉄筋は、外側にあるコンクリートを押し出してしまうのです。
そのため内部から強い力が加わり、コンクリートにひび割れや浮きが発生し、最終的には表面が剥がれ落ちてしまいます。
一度爆裂現象が発生すると自然に改善することはなく、鉄筋腐食は進行し続けるため早めの対処が重要です。
爆裂現象が起きるまでの流れ

コンクリートの爆裂現象の進行を以下にまとめてみました。
- ひび割れや、コンクリートの中性化などにより雨水や湿気が浸入
- コンクリート内部の鉄筋が腐食
- 横方向のひび割れが発生
- さらに鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを押し出す
- 押し出されたコンクリートが浮き始める(このあたりから爆裂現象)
- 表面が崩落する
- 最悪の場合は反対も崩落が起きる
実際の現場でも、爆裂現象が発生している住宅のほとんどで、その前段階として横方向のひび割れが確認されています。
爆裂現象と一般的なひび割れの違い
一般的なひび割れはコンクリート表面に発生しているだけの場合もあります。
一方で爆裂現象は、コンクリート内部の鉄筋腐食が原因となっているため症状の深刻度が異なります。
特に次の症状が一つでも見られる場合は注意が必要です。
- 横方向のひび割れがある
- 赤茶色の錆汁が出ている
- コンクリートが浮いている
- コンクリートを軽く叩くと空洞音がする
これらは爆裂現象の前兆である可能性があります。
基礎コンクリートが爆裂現象を起こす原因とは?
爆裂現象が起きる理由は水分や炭酸ガスに起因するものですが、細かくわけるといくつかあります。それは、構造的な問題やお家の立地状況、はたまた普段の行動が原因の場合もあります。
その中でも、代表的な原因についてご紹介します。

横方向のひび割れから水分が侵入する
最も多い原因が横方向のひび割れです。
基礎に横方向のひび割れがあると、そこから雨水や炭酸ガスが浸食しやすくなります。
侵入した水分が鉄筋まで到達すると腐食が始まり、やがて爆裂現象へと進行します。
私たちが点検した住宅でも、爆裂現象が発生しているお家の多くに横ひび割れが確認されました。
コンクリートの中性化
コンクリートは本来強いアルカリ性を持ち、鉄筋を錆から守っています。
しかし年月の経過とともに空気中の二酸化炭素と反応し、中性化が進行します。
中性化が鉄筋のある内側まで到達すると鉄筋自体の防錆効果(不動態皮膜)が失われ、腐食が進みやすくなります。
築20年以上の住宅ではこの中性化と鉄筋の防錆での劣化が進む時期なので、特に注意が必要です。
塩害による鉄筋腐食
海に近い地域では。潮風に含まれる塩分によりコンクリート内部にある鉄筋の腐食を加速させます。
基礎の点検で海岸から50m、300m、1kmのお家で見比べた際に、当然ですが海岸から50mの住宅の鉄筋の腐食が著しいです。海から近い住宅ほど発生リスクは高くなる傾向があるようです。
湿気が多く、水はけの悪い立地
コンクリートは水を吸い上げる性質を持っています。そのため、水はけの悪い土地では雨水を年中吸い続けることにより、中性化が進んできます。
また床下換気が不足している住宅も注意が必要です。
施工不良による「かぶり厚さ」不足
鉄筋の上には「かぶり厚さ」と呼ばれるコンクリートの厚みが必要です。建築基準法では基礎の立ち上がりでは40mm以上内側に鉄筋を配筋しなければなりません。
しかし施工不良によってこの厚みが不足している場合、鉄筋まで水分が到達しやすくなります。
実際に調査した住宅の中には、新築のお家でも表面から数ミリの位置に鉄筋があったケースもありました。そして、点検時にはお家の全体的に横のひび割れが発生していました。
このような住宅では築年数が浅くても爆裂現象が発生する可能性があります。
雨水浸透桝のお家
最近のお家では屋根に降った雨水の処理に「雨水浸透桝」というものが使用されています。
雨水浸透桝は、降った雨を排水溝に流すのではなく、庭に浸透させる方法をとっています。そのため、雨が降ると桝が溢れ、基礎付近が水でいっぱいになります。
今後、新築のお家でもこの雨水浸透桝による爆裂が増えるのではないかと考えています。
植栽や鉢植えへの水やり
意外と多いのがこの植木への水やりからくる爆裂です。1日1回や2回、定期的に水やりを行うため、基礎のその部分だけ濃い染みになっていることがあります。
点検の際に気がついた場合は、基礎にお水をかけないようにお話するのですが、知らずに何年も世話をしていると、思わぬひび割れで悩むことになります。さらにひどくなってくるとひび割れが太くなり、爆裂現象に至ってしまいます。
爆裂現象の前兆|こんな症状があったら要注意
爆裂現象は突然起こるわけではありません。
事前にいくつかのサインが現れるため、早期発見できれば大規模な補修を防げる可能性があります。
基礎に横方向のひび割れがある

爆裂現象が発生する住宅で最も多く見られる症状です。
特に基礎の立ち上がりの上から7~8センチにある、横方向のひび割れは注意しましょう。
錆汁(赤茶色の汚れ)が出ている

鉄筋が腐食すると赤茶色の液体が表面に現れることがあります。
これは鉄筋腐食が進行しているサインです。
コンクリートを叩くと空洞音がする

健全なコンクリートは硬い音がします。
しかし内部で浮きが発生している場合は、軽く叩くと音の高い空洞音がします。
コンクリートが浮いている

表面を触ると膨らんでいたり、押すと違和感がある場合は内部で鉄筋腐食が進行している可能性があります。
こちらの写真は実際に点検時に撮ったものですが、コンクリートの浮き顕著なのと、鉄筋探知機により鉄筋の腐食からくるものであることも確認をしています。
この状態まで進行している場合は早めの調査をおすすめします。
爆裂現象や横のひび割れを放置するとどうなる?
基礎コンクリートの爆裂現象は、見た目の問題だけではありません。
「少しコンクリートが欠けているだけだから大丈夫だろう」と放置してしまう方もいますが、実際には内部の鉄筋腐食が進行しているケースがほとんどです。
こちらはアストロホームで点検した、実際のお家での基礎コンクリートの爆裂現象の事例です。

1.基礎に横のひび割れが出てくる
爆裂現象の始まりとして最も多く見られるのが、基礎立ち上がり部分の横方向のひび割れです。
このひび割れから雨水や湿気がコンクリート内部へ侵入し、鉄筋腐食の原因となります。
最初は点や細い線にみえるようなヘアークラックが部分的に発生するため、そのまま放置されてしまうケースも少なくありません。
2.横のひび割れが家全体に広がる
鉄筋腐食が進行すると、同様の症状が他の場所にも発生し始めます。
最初は2~3箇所だった横のひび割れが、数年後には複数箇所へ広がり、家全体の基礎に見られるようになることもあります。さらに長さも長く、太くなり進行が目に見えてわかります。
私たちの点検経験でも、築20年以上の住宅では家の四方に横ひび割れが発生しているケースを多く確認しています。
3.コンクリートが浮いたり、鉄筋が一部見える(爆裂現象)
さらに鉄筋腐食が進行すると、錆びた鉄筋が膨張し、コンクリートを内側から押し出します。その結果、コンクリートが浮いた状態になったり、一部が剥がれて鉄筋が見える状態になります。
この状態が一般的に「爆裂現象」と呼ばれる症状です。
コンクリートを軽く叩くと空洞音がしたり、赤茶色の錆汁が出ていることもあります。この状態までくると、強度が著しく低下した状態になっています。
4.家全体に爆裂現象が広がる
爆裂現象を放置すると、鉄筋腐食はさらに進行し、家全体へ症状が広がる可能性があります。
最初は一部だった爆裂箇所も、数年後には複数箇所へ拡大し、基礎全体に同様の症状が発生するケースもあります。
コンクリートの剥落が進行すると鉄筋がむき出しとなり、腐食速度はさらに加速していきます。
基礎の耐久性が低下する
基礎コンクリートは内部の鉄筋と一体になることで強度を保っています。しかし、鉄筋腐食が進行しコンクリートが剥落すると、本来の耐久性能を維持できなくなります。
すぐに建物へ大きな影響が出るわけではありませんが、長期間放置することで基礎全体の強度低下につながる可能性があります。
特に横方向のひび割れが多く発生している住宅では注意が必要です。
補修費用が高額になる
爆裂現象は早期に発見できれば部分補修で対応できる場合があります。
しかし、家全体へ症状が広がると補修範囲も広くなり、費用が高額になる傾向があります。
実際に私たちが点検した住宅の中にも、初期段階では横ひび割れのみだったものが、数年後には複数箇所で爆裂現象が発生し、大規模な補修工事が必要となったケースがありました。
爆裂現象は自然に改善することはありません。
横ひび割れや錆汁などの前兆が見られた場合は、早めに点検を行うことで補修範囲や費用を抑えられる可能性があります。
実際にあった爆裂現象の症例
私たちはこれまで5000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきましたが、爆裂現象が発生している住宅には共通した特徴が見られることがあります。
ここでは実際にご相談いただいた住宅の中から、特に印象的だった事例をご紹介します。
築20年住宅で発生した爆裂現象
神奈川県内のお客様より、
「基礎の表面が剥がれて鉄筋のようなものが見えている」
とのご相談をいただきました。
現地調査を行ったところ、基礎立ち上がり部分に横方向のひび割れが多数確認され、一部ではコンクリートが剥落し鉄筋が露出している状態でした。
さらに調査を進めると、爆裂現象が発生している箇所の多くで、鉄筋の継手部分と呼ばれる場所に症状が集中していました。
鉄筋は1本で基礎全体を施工できないため、途中で重ね合わせて施工します。この重なり部分では鉄筋が2本になるため、周囲のコンクリートへ加わる膨張圧も大きくなります。
そのため、鉄筋腐食が発生した場合は継手部分から爆裂現象が起きやすい傾向があります。
今回の住宅でも横方向のひび割れから水分が侵入し、長い年月をかけて鉄筋腐食が進行した結果、爆裂現象へ発展していました。
補修工事では、劣化したコンクリートの撤去、鉄筋のケレン作業、防錆処理を行った後、樹脂モルタルによる復旧を実施しました。

新築の施工不良による横のひび割れ
こちらは新築引き渡し前の大手ハウスメーカー施工の住宅で発生した事例です。
お客様から
「新築の引き渡し前だが、基礎に横方向のひび割れが多いので専門の方にみてもらいたい」
とのご相談をいただき調査を行いました。
現地確認の結果、基礎全周にわたり約60箇所もの横方向のひび割れが発生していました。
通常の経年劣化では考えにくい状況だったため、さらに詳しい調査を進めたところ、後日コンクリート内部の鉄筋かぶり厚さが不足していることが判明しました。
実際に測定した箇所では、
・かぶり厚さ18mm
・かぶり厚さ22mm
などの数値が確認されました。
一般的に鉄筋を保護するためには十分なかぶり厚さが必要です。厚みが不足すると雨水や湿気の影響を受けやすくなりますし、初期の乾燥収縮でもひび割れが起こる可能性も高くなります。
今回の住宅では爆裂現象が発生する前の段階でしたが、このまま放置すると将来的に鉄筋腐食や爆裂現象へ進行する可能性が高い状態でした。
そのため、ひび割れ補修とあわせて基礎補強工事を実施し、今後の劣化リスクを低減する対策を行いました。
私たちの経験上でも、爆裂現象は築年数だけで判断できるものではありません。
築20年以上の住宅で発生するケースもあれば、施工条件やかぶり厚さ不足などが原因となり、比較的新しい住宅で症状が現れる場合もあります。
爆裂現象の補修方法と費用相場について
爆裂現象の補修方法は、劣化の進行状況や鉄筋腐食の範囲によって異なります。ここでは実際にアストロホームで行っている補修方法と費用相場についてご紹介します。
施工前

築32年のお家の換気口下の部分に、コンクリートの浮きと横方向のひび割れが見られます。
明らかに爆裂現象となりますので、お客様に補修のご発注をいただき工事を進めていきます。
コンクリートを斫る(はつる)

爆裂現象が発生した部分は、専用の工具で劣化したコンクリートを除去する必要があります。
浮いているコンクリートや脆弱化した部分を取り除き、健全部との境界まで斫り作業を行います。
ここで大切なのは、コンクリート内部の錆をきれいに除去すること。錆が残っていると、また爆裂現象が起きるなどその後の補修品質を左右してしまいますので、徹底的に行います。
鉄筋の錆を除去・錆止め処理を行います。

コンクリートの内側から鉄筋を露出させたら、ワイヤーブラシや電動工具を使用し、鉄筋表面の錆を除去していきます。
鉄筋腐食が進行している場合は、断面欠損の有無も確認します。
その後、錆止め効果のあるプライマー(接着剤)を塗布していきます。アストロホームでは「ユニエポ」を使用します。
エポキシ樹脂モルタルを塗布する

下地処理後は、エポキシ樹脂モルタル(Kモルタル)を使用して欠損部分を復旧します。
このエポキシ樹脂モルタルは、一般的なセメントモルタルと比較しても接着力や耐久性が高く、ひび割れしにくい基礎補修材の中でも「断面欠損部」の補修に最も適した材料です。
コンクリート以上の強度が出せるものとなっていて、強度アップにもつながってきます。
アラミド繊維による補強を行う
アストロホームでは、横方向のひび割れが多数発生している場合や、基礎全体の強度低下が見られる場合には、アラミド繊維シートによる補強を行うことがあります。
アラミド繊維は高い引張強度を持ち、コンクリートが苦手とする引張力を補うことで、基礎全体の耐久性向上が期待できます。
爆裂現象の補修費用について
費用については、どれほどの範囲で爆裂や鉄筋の錆が発生しているかで大幅に変わってきます。
爆裂箇所が1~2箇所程度の場合は、部分補修で対応できるケースがあります。症状や施工範囲によって異なりますが、数万円~十数万円程度が目安となります。
相場としては1か所あたり5~10万円と言われますが、1mの範囲くらいの爆裂でこの金額相場となります。
爆裂現象が、家全体の基礎で起きている場合は、補修範囲が大きくなるため費用も高くなります。また、補修だけでなく基礎補強工事が必要となるケースもあります。
費用が高くなるケース
次のような場合は工事費用が高くなる傾向があります。
- 爆裂現象が複数箇所発生している
- 鉄筋腐食が広範囲に及んでいる
- 基礎全周で横ひび割れが発生している
- 基礎補強工事が必要になる
- 床下の作業スペースが狭い
爆裂現象は進行するほど補修範囲も広がります。そのため、横ひび割れや錆汁などの前兆を見つけた段階で対応することが、結果的に費用を抑えることにもつながります。
爆裂現象を予防する方法
爆裂現象は一度発生すると補修工事が必要になるだけでなく、放置期間が長くなるほど基礎の強度が下がってきます。そのため、補修費用も高額になる傾向があります。
しかし、爆裂現象の多くは突然発生するものではなく、事前に横ひび割れや錆汁などの前兆が見られることがほとんどです。
ここでは、基礎コンクリートの爆裂現象を予防するために重要なポイントをご紹介します。
横ひび割れを放置しない
爆裂現象の最も大きな原因の一つが、基礎に発生した横方向のひび割れです。
横のひび割れから雨水や湿気が侵入し、内部の鉄筋腐食が進行することで爆裂現象へ発展していきます。
実際に私たちが5000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきた中でも、爆裂現象が発生している住宅の多くで横方向のひび割れを確認してきました。
特に幅が広がっているひび割れや、床下の基礎で何か所も発生している場合はかなり注意が必要です。早めに点検や補強を行うことで、将来的な大規模補修を防げる可能性があります。
定期的な床下点検を行う
爆裂現象は外側の基礎表面だけでなく、床下側から進行しているケースもあります。
そのため、定期的に床下点検を行い、基礎コンクリートの状態を確認することが大切です。
特に築20年以上経過している住宅や、過去にひび割れを指摘されたことがある住宅では、数年に一度は点検することをおすすめしています。
早期に異常を発見できれば、部分補修で対応できるケースもありますし、結果として費用負担を抑えることにもつながります。
湿気対策を行う
鉄筋腐食には水分が大きく関係しています。そのため、床下の湿気対策も爆裂現象の予防に有効です。
床下換気口が塞がれていないか確認したり、雑草や物置などで通気を妨げていないか定期的にチェックしましょう。
また、雨樋の不具合によって基礎周辺へ雨水が流れ続けているケースもあります。
床下の湿気が多い住宅ほど鉄筋腐食が進行しやすくなるため、日頃から湿気対策を意識することが大切です。
アストロホームでも点検の際には湿度を計測します。横のひび割れがあるお家は床下で60%以上の湿度が常に保たれている傾向にあります。
爆裂現象は早期発見・早期対応が何より重要です。横ひび割れや錆汁などの前兆が見られた場合は、症状が進行する前に専門業者へ相談することをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q. 爆裂現象は危険ですか?
A. 爆裂現象はコンクリート内部の鉄筋が腐食して発生する症状です。すぐに建物が倒壊するわけではありませんが、放置すると鉄筋腐食が進行し、コンクリートの剥落や基礎の耐久性低下につながる可能性があります。特に家全体に横のひび割れが発生している場合は速やかに何かしらの対処をしたほうが良いです。
Q. 爆裂現象は自然に止まりますか?
A. いいえ。爆裂現象は自然に改善することはありません。
一度鉄筋腐食が始まると、雨水や湿気の影響を受けながら少しずつ進行していきます。そのため、コンクリートの浮きや錆汁、鉄筋の露出などが見られる場合は早めの点検や補強・補修をおすすめします。
Q. 爆裂現象はDIYで補修できますか?
A. 表面をモルタルで埋めるだけであればDIYでも可能ですが、根本的な解決にはなりません。
爆裂現象はコンクリート内部の鉄筋腐食が原因で発生しているため、劣化したコンクリートの撤去、鉄筋の錆除去、防錆処理などのかなり専門的な工程が必要になります。表面だけ補修しても内部で腐食が進行し続ける可能性がありますので、専門業者へ相談することをおすすめします。
Q. 爆裂現象の補修費用はいくらですか?
A. 補修費用は症状の進行状況や施工範囲によって異なります。
爆裂箇所が1~2箇所程度であれば部分補修で対応できるケースもありますが、家全体に症状が広がっている場合は基礎補強工事が必要になることもあります。
まずは現地調査を行い、補修範囲を確認した上で見積りを取ることをおすすめします。
Q. 横ひび割れは必ず爆裂現象になりますか?
A. 必ず爆裂現象になるわけではありません。
しかし、私たちが5000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきた中では、爆裂現象が発生している住宅の多くで横方向のひび割れが確認されました。
横ひび割れは雨水や湿気が内部へ侵入する入口となるため、放置期間が長くなるほど鉄筋腐食のリスクが高まります。特に幅が広いものや家全体に発生している場合は、一度専門業者による点検をおすすめします。
まとめ
基礎コンクリートの爆裂現象は、お家の荷重を支えるコンクリートの崩落につながる可能性のある恐ろしい症状です。
お家を建ててから築20年以降になってくると劣化のスピードも速くなってくるため、横のひび割れを発見した方はまず床下も含めたお家の点検が必要です。横のひび割れや爆裂現象が起きてしまった場合は速やかに知り合いの専門業者に相談をしたほうがよいでしょう。
爆裂現象とは、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張することにより外側のコンクリートが浮いた状態、若しくは鉄筋がむき出しになり崩落している状態のことです。
こうなるとコンクリート本来の強度が低下し、お家の荷重を支える力が弱くなるため、速やかに補修が必要となります。
・第2章のまとめ 基礎コンクリートが爆裂現象を起こす原因とは?
代表的な原因はこちら。
- 基礎のひび割れ
- 塩害
- 水はけの悪い立地や雨水浸透桝
- 植栽や鉢植えへの水やり
原因は1つとは限りません。複合的に要素が絡んでいる場合がほとんどです。
【補修方法について】
- コンクリートの鉄筋がむき出しになるまで斫(ハツ)る
- 鉄筋の錆をきれいに落とす
- 鉄筋に錆止めをする
- 樹脂モルタルを戻す
【費用について】
相場としては1か所あたり5~10万円と言われますが、1mの範囲くらいの爆裂でこの金額相場となります。










