新築で家を購入してからまだ5年も経っていないのに、基礎コンクリートにひび割れを見つけてしまったら不安になりますよね。

「新築なのに大丈夫なのだろうか?」
「施工不良ではないのか?」
「補修しないと危険なのでは?」

このようなご相談をいただくことは決して少なくありません。

また、せっかく購入した新築住宅だからこそ、「なぜこんなことが起きるのだろう」と後悔や不安な気持ちになる方もいらっしゃいます。

しかし、基礎に発生したひび割れのすべてが危険というわけではありません。実際には経過観察で問題ないヘアークラックもあれば、原因調査や補修を検討した方がよい構造クラックもあります。

私たちはこれまで5,000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきましたが、新築住宅でも基礎にひび割れが発生しているケースは珍しくありません。大切なのは、そのひび割れがどの種類に該当するのかを正しく判断することです。

この記事では、新築住宅の基礎にひび割れが発生する原因や許容範囲、保証の有無、補修が必要なケースについて、実際の症例を交えながら分かりやすく解説します。

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床下点検・検査

新築住宅の基礎にひび割れが見つかったら危険?

新築住宅の基礎にひび割れを見つけると、「欠陥住宅なのでは?」「補修しないと危険なのでは?」と不安になる方も多いと思います。

しかし、基礎のひび割れには問題のないものから、補修や原因調査が必要なものまで様々あります。

私たちがこれまで5,000件以上の床下点検・基礎診断を行った中でも、新築住宅でひび割れが見つかることは珍しくありません。大切なのは、ひび割れの種類や幅、発生場所を正しく判断することです。

ヘアークラックと構造クラックの違い

基礎のひび割れは大きく「ヘアークラック」と「構造クラック」に分けられます。

ヘアークラックはコンクリートの乾燥収縮や温度変化によって発生することが多い幅の細いひび割れです。一方、構造クラックは地盤の動きや施工不良、地震などが原因で発生することが多い比較的大きなひび割れを指します。

新築住宅の場合はヘアークラックであるケースが多いですが、ひび割れの数が多かったり、構造クラックや横方向のひび割れは注意が必要です。

基礎のひび割れはどこまでが許容範囲?

新築住宅で最も多い質問が「このひび割れは大丈夫ですか?」というものです。

一般的にはひび割れの幅によって判断されることが多く、「幅0.3mm」を一つの目安とするケースが多いです。

ただし、実際の現場では幅だけではなく、全体の数や、ひび割れの方向、長さ、発生原因も重要になります。

幅0.3mm未満のヘアークラック

ヘアークラックは幅0.3mm未満、深さ5mm未満のクラックのことで、基礎にうっすらとひび割れが見える状態のことです。乾燥収縮や温度変化で起きる場合と、地震などの振動でひび割れが開く場合があります。

新築の場合は家全体で2~3本程度のヘアークラックは基礎の強度に特別影響があるわけではありません。安全面では許容範囲内と言えるでしょう。

しかし、基礎全体にあまりにも多くヘアークラックが発生している場合は別です。床下の内側の基礎や耐圧版(スラブ)と呼ばれる基礎の床面部分に何本ものひび割れがある場合はかなり注意したほうが良いです。

幅0.3以上~0.5mmの構造クラック

構造クラックとは、幅0.3mm以上、深さ5mm以上のひび割れのことです。表面だけでなく、内部の鉄筋までひび割れが届いているケースが多く、この範囲になると原因の確認が必要です。

ヘアークラックが進行したものもありますが、地盤や施工状態の影響を受けている可能性もあります。

私たちの点検経験では、新築住宅で構造クラックがあるケースはそれほど多くありません。築年数の経過とともに少しずつ幅が広がるケースもあるため、定期的な経過観察が望ましいでしょう。

幅0.5mm以上の構造クラック

幅0.5mm以上のひび割れは、新築住宅の中ではかなり進行している構造クラックです。特に基礎を縦方向に上から下まで大きく貫通しているものは注意が必要です。

新築の住宅でこのような構造クラックが発生している場合はほとんどありません。新築住宅であっても施工会社や専門業者へ相談することをおすすめします。

横方向へのひび割れ

築10年未満のお家で、横にひび割れが生じている場合は基礎が深刻な劣化をしていることが多いです。

横方向へのひび割れがある場合は、鉄筋がコンクリートの表面から浅い位置にある「被り厚さ不足」という施工不良があるか、家の周辺環境(湿気が多い、山・川が近いなど)によって鉄筋の錆から起きる場合が多いです。

場合によっては上の写真にように、鉄筋の腐食からくる「爆裂現象」というコンクリートを剥落させる症状へと進行していきます。

自分でひび割れの幅を測るには

また、ひび割れの幅は「クラックスケール」という計測器で測ることができます。

クラックスケールはホームセンターやアマゾンなどで数百円で購入することができ、今の基礎の幅が数値で客観的にみてとれるものとなりますので、一度ご自身で見ても良いと思います。

経過観察で問題ないひび割れ

以下のようなケースでは経過観察として、数年後に改めて再調査となることが多いです。

  • 幅0.3mm未満のヘアークラックが数本
  • ひび割れの数が少ない
  • ひび割れの長さが短い
  • 乾燥収縮によるヘアークラック
  • 年数が経過してもひび割れの数や幅に変化がない

写真を撮影し、定期的に状態を確認するようにしましょう。

補修を検討した方がよいひび割れ

次のような症状が見られる場合は補修や調査を検討した方が良いでしょう。

  • 幅0.5mm以上の構造クラックが数本でもある
  • ヘアークラックでも数が多く見られる
  • 通気口の角から発生している
  • 横方向のひび割れがある
  • 地震後に発生した
  • 年々ひび割れが広がり、数も増えた

実際に点検していると、新築時には小さかったクラックが築5年~10年で拡大し、数も増えているケースがかなり多いです。

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新築の基礎にひび割れが起きる原因とは?

なぜ新築の住宅でひび割れが起こるのでしょうか?原因は基礎を打設してからの状況が主に関係してきます。

コンクリートの乾燥収縮

原因の一つが基礎の初期打設時での「乾燥収縮」です。大気が乾燥している状態だと、打設されたばかりのコンクリートの中から水分が少しずつ蒸発していきます。すると、コンクリートの体積が小さくなるため収縮しひび割れを起こします。

この「乾燥収縮」はひび割れの原因としては一番多く、ひび割れの多さや幅や長さなどによって見極めが必要となります。

温度変化によるひび割れ

基礎コンクリートの材料であるセメントと水が水和反応を起こすことによるひび割れもあります。水和熱が起きると、材料を混ぜている最中から硬化とともに温度が上昇していきます。大体5日くらいで温度は最高点に達し、外気温程度になるには2~3週間ほどかかります。

そのため、コンクリートの温度が上昇している際は膨張し、冷めてくると収縮するため、温度差によってもひび割れが起きてきます。

地盤の不同沈下の影響

お家の地盤の強さによっては建物が少し沈むことにより基礎に亀裂が入ることがあります。特に海や川などの水分量の多い土地や盛り土をしてまだ地盤が柔らかいお家は注意が必要です。

新築のお家ではしっかりとした地盤調査がされますが、それでも少なからず起きてきます。 法面(のりめん)の造成によっては、最悪の場合倒壊まで至ることがあります。

地震によるひび割れ

基礎打設後に地震が来る場合でもひび割れが発生します。コンクリートは縦の重さにはとても強いのですが(家の荷重)、地震での横の引っ張りには弱いという性質を持っています。

そのため、地震の大きさによっては、せん断ひび割れが起き、繰り返し負荷を受けることにより構造クラックに発展する場合が多いです。

施工不良によるひび割れ

基礎打設時のジャンカによって強度が下がった場所に、地震などの負荷でひび割れが発生します。また、鉄筋の配筋に問題があり、鉄筋からコンクリートとの厚み(かぶり厚)が不足している場合などの施工不良によってもひび割れが発生してきます。

コンクリートの中性化

元々強アルカリ性(pH12~13)のコンクリートは雨水や大気中の二酸化炭素と反応することにより、内部のカルシウム化合物が酸性に向かっていきます。

これを中性化と呼びますが、中性化が進んでくると鉄筋が錆びる(腐食)環境下におかれ、次第に腐食が進んできます。

そうすると鉄筋が錆びて最大2.5倍にまで膨張、外側のコンクリートを押し出すことにより、横方向のひび割れが広がっていきます。

場合によっては爆裂現象というコンクリートを崩落させる現象にまで至ってしまう非常に注意が必要な症状です。

新築住宅の基礎ひび割れは保証対象になる?

新築で建てたお家の基礎にひび割れを見つけ、「補修費用は自己負担になるのか」「ハウスメーカーに対応してもらえるのか」と不安になる方も多いでしょう。

実際には、ひび割れの原因や状態によって保証対象となる場合と対象外となる場合があります。まずは慌てずに写真を撮影し、施工会社やハウスメーカーへ相談することをおすすめします。

住宅瑕疵保険について

新築住宅には「住宅瑕疵担保責任保険(住宅瑕疵保険)」が付保されていることが一般的です。

住宅瑕疵保険では、住宅の基本構造部分に関する重大な欠陥について、引渡しから10年間保証されます。基礎コンクリートは建物を支える重要な構造部分であるため、施工不良などが原因で強度や耐久性に問題があると判断された場合は保証対象となる可能性があります。

ただし、すべてのひび割れが保証対象になるわけではありません。

ハウスメーカー保証について

多くのハウスメーカーや工務店では、住宅瑕疵保険とは別に独自の保証制度を設けています。

保証期間や内容は会社によって異なりますが、新築後の定期点検で基礎のひび割れが確認された場合、補修対応を行ってくれるケースもあります。

実際に私たちが点検を行った住宅でも、引渡し後数年以内に発生したひび割れについて、ハウスメーカーが補修対応した事例は少なくありません。

そのため、まずは施工会社へ相談し、保証内容を確認することが大切です。

保証対象外となるケース

以下のようなケースでは保証対象外となる場合があります。

コンクリートの乾燥収縮によるヘアークラック
地震や自然災害による損傷
建物完成後の地盤変動
強度や耐久性に影響しない軽微なひび割れ
保証期間を過ぎている場合

私たちが5000件以上の床下点検を行ってきた中でも、新築住宅に見られる細かなヘアークラックの多くは乾燥収縮によるものであり、保証対象とならないケースが一般的です。

一方で、幅の大きい構造クラックや施工不良が疑われる場合は保証対象となる可能性がありますので、自己判断せずに施工会社や専門業者へ相談することをおすすめします。

新築住宅の基礎にひび割れを見つけた場合の対応手順

新築住宅の基礎にひび割れを発見した場合、まずはひび割れの状態を正しく記録し、原因を確認することが大切です。

私たちが5000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきた中でも、問題のないヘアークラックから補修が必要な構造クラックまで様々なケースがありました。以下の手順で対応することをおすすめします。

写真を撮影する

まずはひび割れの写真を撮影しましょう。

その際は、ひび割れ全体が分かる写真だけでなく、定規やクラックスケールを当てた写真も撮影しておくと、後から幅の変化を確認しやすくなります。

また、撮影日も記録しておくことで、数年後にひび割れが進行しているか比較することができます。

施工会社やハウスメーカーへ連絡する

新築住宅の場合は、まず施工会社やハウスメーカーへ連絡しましょう。

ひび割れの写真を見せながら状況を説明することで、保証対象となるかどうかや、現地確認が必要かどうかを判断してもらえます。

重要なポイントとして、自己判断で補修を行うと保証に影響する場合もありますので、まずは施工会社へ相談することをおすすめします。

補修内容を書面で確認する

施工会社から補修の提案があった場合は、補修方法や原因について書面で説明を受けるようにしましょう。

特に確認したいポイントは次の3つです。

  • なぜひび割れが発生したのか
  • どのような補修を行うのか
  • 今後再発する可能性はあるのか
  • 他のひび割れが増えた場合にどうするか

後々のトラブルを防ぐためにも、口頭だけでなく書面で残しておくことが重要です。特に「他のひび割れが増えた場合にどうするのか」まで話をしておくと、いざという時に再補修という流れに持っていきやすくなります。

第三者点検を依頼する

施工会社の説明や補修方法に不安がある場合は、第三者による床下点検や基礎診断を依頼する方法もあります。

実際の現場では、施工会社が「問題ありません」と判断していても、詳細調査を行うことで原因が判明するケースもあります。

特に幅0.5mm以上のひび割れや、横方向に発生しているクラック、地震後に発生したひび割れについては、一度専門業者へ相談してみると詳細な点検をしてもらえるかと思います。

新築住宅で実際にあった基礎ひび割れの症例

私たちはこれまで5,000件以上の床下点検・基礎診断を行ってきましたが、新築住宅であっても基礎にひび割れが発生しているケースは決して珍しくありません。

ここでは、実際の現場で確認した代表的な症例をご紹介します。

基礎立ち上がりに複数のヘアークラック

築引渡し後まもなく、お客様より「基礎の立ち上がりに細かなひび割れがたくさんある」とご相談をいただきました。建てた会社では「補修は不要」とのことで、とても困っておられました。

現地調査を行ったところ、基礎立ち上がり部分に幅0.06~0.25mm程度の細かなヘアークラックが複数確認されました。これらはコンクリートの乾燥収縮によって発生したもので、構造上大きな問題はありませんでした。

ただし、今後の変化を確認できるよう写真による記録をおすすめし、定期的な経過観察を行っていただくこととなりました。

施工不良による横方向のひび割れ

爆裂現象基礎鉄筋

新築住宅の基礎全体に横方向のひび割れが多数発生しているとのご相談をいただきました。

調査の結果、基礎立ち上がり部分に合計18箇所の横方向クラックが確認されました。その後の度重なる調査の末、コンクリートの被り厚さ不足による施工不良ということが判明しました。

施工時の品質管理に問題があった可能性が高い状態でした。

このような横方向のひび割れは、単なるヘアークラックとは異なり、放置すると鉄筋腐食や爆裂現象へ進行する恐れがあります。そのため、補修工事と併せて基礎補強工事を実施し、基礎全体の耐久性向上を図りました。

ベタ基礎(耐圧版)に多数のクラック

上の写真は当社アストロホームで点検をした新築のお家の耐圧版(基礎の床の部分)の写真ですが、こういったひび割れがいたるところにありました。新築のお家といえど、ひび割れはほぼ必ずといってもいいほど起きるため、ヘアークラックが1本~2本であれば問題はありません。

ただし、こちらのお家の場合は数えきれないくらいの数のひび割れがありました。そういった場合は早急にプロの専門家に相談をしたほうが良いです。建てたときのメーカーによって保証期間が異なるため、その保証期間が過ぎる前に相談をしてくださいね。

新築の基礎・ひび割れの補修方法や費用相場について

Uカットシール工法(Vカットシール工法)

基礎コンクリートのひび割れをU字(V字)に削りシーリング材、モルタルを施す工法です。簡易的な防水処理で時間も掛からず施工ができますが、基礎の強度については削るためさらに若干弱くなります。

施工の流れ

  1. 基礎のひび割れにU字(V字)で切れ込みを入れる
  2. 削った箇所をきれいに清掃する
  3. 最後にシーリング材を塗布(仕上げにモルタルを塗布する場合あり)

費用相場について

5,000円~8,000円/1か所

エポキシ樹脂注入(ビックス工法)

ビックス工法は蓋をしたひび割れに対して少しずつエポキシ樹脂を低圧注入していく工法です。毛細血管状に広がったひび割れの奥まで浸透することにより本来の強度が出せる工法で、幅0.1mm未満の微細なひび割れにも効果あります。

施工の流れ

  1. ひび割れ周辺をきれいに清掃する。
  2. ひび割れの上部と注入口以外にパテ剤で蓋をする。
  3. 注入口に加圧注入用のパイプを固定する。
  4. ゴムの圧力で少しずつエポキシ樹脂を注入する。
  5. エポキシ樹脂が固まったら、注入用パイプやパテ剤をきれいにする。

費用相場について

10,000円~20,000円/1か所

ハイブリット工法(アラミド繊維シート貼り付け)

ハイブリット工法は、コンクリートを強化可能な「アラミド繊維シート」を使用することにより住宅の基礎コンクリートを以前よりも強くする工法です。

アラミド繊維は鋼鉄の5倍の引張強度を備えるスーパー繊維で、公共事業である高速道路のトンネルや橋脚の補強などで使用され、長寿化に寄与しています。

施工の流れ

  1. ひび割れ周辺や基礎の立ち上がりをきれいに清掃する。
  2. 地面が土の場合は掘削していく。
  3. 表面に凹凸がある場合は平滑にするため、サンダー処理・パテを塗布する。
  4. 下塗りプライマー塗布
  5. 中塗りのエポキシ樹脂を塗布
  6. アラミド繊維シート貼り付け
  7. 上塗り材塗布
  8. 土を戻して終了

費用相場について

20,000円~30,000円/1m

基礎のひび割れの補修・補強業者を選ぶ際の3つの注意点

基礎コンクリートの補修の知識をお持ちの方はまだまだ少ないため、業者の説明したことを鵜呑みにしてしまい、不要な工事をしてしまうケースがあります。

そうならないために、どういった業者なら安心して頼めるかの基準を記載しましたので、ぜひご覧ください。

1.床下に必ず潜り、外側・内側から現在の状況判断をする

基礎コンクリートの劣化具合はお家の外側から見ただけではわかりません。もちろんある程度の予測はできるのですが、見当がはずれることもしばしばあります。

必ず外側、内側(床下)を見て、総合的に判断してもらえる業者を見つけてください。特にお家の外側は基礎コンクリートの表面に「化粧モルタル」が塗られていて、目に見えるひび割れが化粧モルタルだけなのか、コンクリートまで達しているのかは床下を見てみないとわからないからです。

また、床下からみると外側からは見えない不具合も発見することができ、どう補修するかの判断材料が増えるため、当社アストロホームでは必ず床下に潜るようにしています。

2.写真や数値をもとに説明をしてくれる

業者が床下に潜って確認をしてくれたからといって、「北側の通気口に重大な欠陥があった」と何の証拠もないまま言われても信じてはいけません。しっかりとした業者であれば、注意したほうが良い箇所をすべて写真に収め、その写真を見ながらきちんと説明をしてくれます。そのため、何十枚もの写真の量になるはずです。

また、写真以外にも、客観的に数値で劣化具合がわかるように、クラックスケールを用いてどの程度のひび割れなのか、それがお家のどこにあるのかを説明してもらい見極めるようにしてくださいね。

3.不安を煽ったり、見積書に工程がきちんと記載されている

住宅の外側だけ点検して「この基礎のひび割れはとても危険だ。倒壊するかもしれない。」いきなりこのように説明する業者もいまだにいます。

もしかしたら経験則でそのような話をしているのかもしれませんが、きちんとしたデータや証拠がないにもかかわらず不安だけ煽るのは非常に怪しい業者と思ったほうが良いです。

工事の検討・契約の際は、きちんとしたデータからすべてを納得して、その上でご家族にも相談したうえでご判断するようにしてください。

よくある質問(Q&A)

Q. 新築なのに基礎にひび割れが入ることはありますか?

A. はい。新築住宅でもコンクリートの乾燥収縮や温度変化によってヘアークラックが発生することがあります。幅0.3mm未満の細いひび割れであれば、すぐに建物の強度へ影響するケースは多くありません。

Q. ヘアークラックは放置しても大丈夫ですか?

A. 一般的なヘアークラックであれば経過観察となることが多いです。ただし、ひび割れの本数や幅が増えていないか定期的に確認し、写真を残しておくことをおすすめします。

Q. 基礎のひび割れはどこまでが許容範囲ですか?

A. 一般的には幅0.3mm未満がヘアークラック、0.3mm以上は原因調査が推奨されることがあります。ただし、発生場所や原因によって判断が異なるため、幅だけで判断しないことが重要です。

Q. ベタ基礎でもひび割れは発生しますか?

A. はい。ベタ基礎は耐震性に優れていますが、コンクリートである以上、乾燥収縮や温度変化によるクラックが発生することがあります。特に土間部分に見られるケースは少なくありません。

Q. 新築住宅の基礎ひび割れは保証対象になりますか?

A. 施工不良や構造上の問題が原因と判断された場合は、住宅瑕疵保険やハウスメーカー保証の対象となる可能性があります。まずは施工会社へ相談することをおすすめします。

Q. 地震の後に基礎へひび割れが入りました。大丈夫でしょうか?

A. 地震後に新たなひび割れが発生した場合は注意が必要です。特に通気口の角やアンカーボルト周辺、基礎立ち上がり部分に発生したひび割れは、一度専門業者による点検をおすすめします。

Q. 基礎のひび割れは時間とともに大きくなりますか?

A. 場合によっては大きくなることがあります。私たちが点検した住宅の中には、新築時には細かったひび割れが、築5年~10年の間に幅や本数が増えていたケースもありました。小さなひび割れでも経過観察が大切です。

Q. 第三者点検は依頼した方がよいですか?

A. 施工会社の説明に不安がある場合や、保証対象になるか判断に迷う場合は有効です。第三者の視点で状態を確認することで、より客観的な判断ができます。

床下点検・検査

基礎のひび割れ補修はプロにお任せください

基礎のひび割れの原因はそれぞれのお家で原因が異なってきます。それは基礎打設時の状況や、お家の周辺環境、そして、その後のメンテナンスが異なるからです。

ただし、新築物件の場合は基礎を打設してから1年間位かけてコンクリートが固まり、強度が増してくるため、少しずつひび割れが発生してしまうのが普通です。

しかし、普通より多いひび割れは基礎そのものの安全性に支障をきたす可能性がありますので、注意をしたほうが良いです。今後40年、50年住むことになるお家ですので、長い年月をかけて間違いなくダメージが蓄積されてきますので最初が肝心です。

まずは原因を見極めるためには、プロの業者にご相談くださいませ。また、当社アストロホームは基礎補強専門の会社となりますので、何かあればお気軽に、安心してお任せいただければと思います。

まとめ

今回の記事では、基礎のひび割れの原因や対応などについて触れてきました。新築のお家でもクラックは発生しますが、その具合や数などによって補修が必要かは判断が必要です。

この記事のまとめ
  • 第1章 基礎のひび割れの種類とは

    基礎のひび割れの種類は大きく2つ
     ・ヘアークラック:幅0.3mm未満、深さ5mm未満
     ・構造クラック:幅0.3mm以上、深さ5mm以上

    それ以外にも気をつけた方がよいひび割れはこちら
     ・複数のひび割れが近くにある場合
     ・水平方向に伸びたひび割れ

    クラックスケールがホームセンターやAmazonでも販売されているため、まずは自分でクラックを測定してみるのも良いです。

  • 第2章 新築の基礎にひび割れが起きる原因とは?

    基礎のひび割れの種類は代表的なこの6つ
     ・乾燥収縮
     ・気温変化
     ・不同沈下
     ・地震
     ・施工不良
     ・コンクリートの中性化

    どれもよく起こりうる原因となるが、大事なのは現在お家のどの部分でどういった劣化が進んでいるのか。また、勝手な判断は誤った対処につながる。


  • 第3章 新築の基礎にひび割れが起きた場合の対応方法について

    新築のお家でも基礎コンクリートのヘアークラックは必ず起こるといってよいほど発生します。

    しかし、お家の全体で5箇所以上ある場合は注意が必要です。最初はヘアークラックだったものが、長い年月とともに構造クラックになるため注意が必要です。

  • 第4章 新築の基礎・ひび割れの補修方法や費用相場について

    基礎の補修の方法には次の工法がある。
     ・Uカットシール工法(Vカットシール工法)
     工法:基礎のひび割れに対してシーリング材、若しくはモルタルを充填することにより外からの雨水などを防ぐ工法で、あくまでも防水が目的。
     費用:5,000円~8,000円/1か所

     ・ビックス工法
     工法:エポキシ樹脂をひび割れに対して低圧注入することにより、基礎コンクリート本来の強度を復活させる方法。幅0.1mmの毛細血管状の微細なひび割れに対しても効果がある。
     費用:10,000円~20,000円/1か所

     ・ハイブリット工法(アラミド繊維貼り付け)
     工法:鋼鉄の5~7倍の引張強度があるアラミド繊維を使用することにより、本来の基礎コンクリート強度より強くする方法。
     費用:20,000円~30,000円/1m

  • 第5章 基礎のひび割れの補修・補強業者を選ぶ際の3つの注意点
    以下の点を踏まえて、慎重に業者選定をしてください。

    ・床下に必ず潜り、外側・内側から現在の状況判断をする
    ・写真や数値をもとに説明をしてくれる
    ・不安を煽ったり、見積書に工程がきちんと記載されている
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