基礎補強(補修)は、建築の専門的な知識と技術が必要です。

やみくもに基礎を補強(補修)してもかえって強度を落としてしまう可能性があります。

また、DIYで基礎補強(補修)を行うときは、おさえておかなければならないポイントがあります。

そのポイントをおさえてDIYで基礎補強(補修)を行うことで基礎の劣化をおさえたり、強度を持たせることができます。

今回は、DIYで自宅の基礎を補強(補修)するやり方やポイントについてご紹介していきます。

 

基礎補強(補修)をDIYで行う前に!

DIYで基礎補強(補修)を行なえば建築業者に依頼するよりもコストをおさえることができます。

しかし、DIYで基礎補強をする場合はおさえておかなければならないポイントがあります。

ここではDIYで基礎補強を行うときの注意しなければならないポイントについてお伝えします。

 基礎補強は専門的な建築知識が必要

基礎補強を行うときは、建築の専門的な知識が必要です。

一般的に耐震改修であれば、自宅の建物強度を調べて補強計画を立てます。

大きな地震の揺れに対して自宅のどこが弱いかを把握し、どんな補強をすればいいかを検討して、建物全体を補強します。

DIYで基礎補強を行うときは、補強のための知識を身につけることが必要です。

 

基礎補強は専門的な建築技術が必要

基礎補強は、基礎補強するための施工技術や金物の取り付けなどの技術が必要です。

初めてDIYで基礎補強を行うときは、いきなり本番に入らず何度か練習をして慣れてきたら始めましょう。

基礎補強を行う場合は、床下にもぐり作業をするのでかなり体力が必要です。

慣れないうちに作業を行なってしまうと失敗や、生活に支障がでてしまう場合があります。

特に失敗してしまうと、基礎に傷がついて強度が低下したり、特別な工法のため補強を失敗したための補修ができない恐れがありますので注意してください。

 

基礎補修する前に劣化や状況を確認する

基礎補修を行うときは、まず事前に基礎のひび割れや基礎の劣化状態を確認します。

そして、ひび割れがある場合は、基礎補修をする前にひび割れ補修を行ってから基礎補修を行ないましょう。

※ここで基礎補修と言っているのは、基礎補強用の強度の上がる補強材とアラミド繊維シートなどを用いない工法を指しています。

 

基礎のひび割れの基準を確認

基礎のひび割れは基準があります。

軽微なひび割れは、ヘアークラックと呼ばれる0.3mm以下のひび割れになります。

0.3mm以下の基礎のひび割れは構造的に問題がないと言われています。

0.3mm以上のひび割れは注意が必要です。

この時点では、基礎にある鉄筋や基礎のコンクリートの問題は判断できませんが、補修を行っておくといいでしょう。ひび割れから水分が浸入し、さらなる被害を生まないようにするためです。

ひび割れが0.5mm以上ある場合、そのひび割れに水が侵入し基礎の劣化がかなり早まってしまう可能性があります。

0.5mm以上の基礎のひび割れを確認できたときは、放置せずに速やかに基礎の補修を行うことをおすすめします。

 

基礎ひび割れ補修の必要な道具と材料

基礎のひび割れ補修で使う道具についてご紹介します。

  1. クラックスケール
  2. コンクリートクラック・止水補修材
  3. ヘラ、若しくは左官コテ
  4. 基礎清掃用のワイヤーブラシやハケなど
  5. ゴム手袋
  6. 防塵マスク

基礎の補修を行うときは上記の6点が必要です。

 

クラックスケールは、基礎のひび割れの幅を測る道具です。

ホームセンターでも販売しているので、まずクラックスケールを使って基礎のひび割れを確認してください。

基礎の補修材は「普通ポルトランドセメントと樹脂が混合された補修材」や「コンクリート補修材モルタル」、「モルタルパテ」を使用します。

基礎補修材は「ホームセンター」や「建築関係の方が利用する金物屋さん」で購入することができます。

基礎補修材を使用するときに使う「ヘラ」や「左官コテ」と「基礎清掃用のワイヤーブラシ、若しくはハケ」も一緒に用意しておきましょう。

また、アルカリ性が強い基礎補修材は皮膚に影響がでる可能性があるので「ゴム手袋」や「防塵マスク」を身につけて作業を行ってください。

 

DIYで自宅の基礎補修するやり方

DIYで基礎補修を行う手順は下記になります。

  1. 基礎のひび割れ箇所の確認とクラックスケールでひび割れ幅を確認する。
  2. 基礎のひび割れ箇所をマーキングし、ワイヤーブラシやハケで基礎の汚れとゴミを清掃する。
  3. 基礎の漏水がない場合は水で基礎を湿らせる。
  4. 基礎補修材の使用方法に従って混合する。
  5. 基礎補修材をひび割れ箇所にコテやヘラで塗ります。
  6. 完全に硬化する前にヘラやコテで表面を平滑に仕上げていきます。

 

基礎補修材は硬化が早いものもあるので使用方法をよく確認して行なってください。

また、皮膚に影響がでる基礎補修材もありますので「ゴム手袋」と「防塵マスク」などでしっかりと身を守りましょう。

 

0.3mm以上の基礎のひび割れがあった場合の対処方法

0.3mm以上のひび割れがあった場合は、基礎の構造体に影響がでている可能性があります。

そのときは、コンクリートの打診棒で基礎の表面を叩いてみましょう。

基礎の表面は化粧モルタルという厚さ5mmほどのモルタルが塗られています。

この化粧モルタルのひび割れの場合は、基礎の構造体に影響がでていない場合もあるのでその際はひび割れを補修しましょう。

0.5mm以上のひび割れや基礎の構造体に影響がでているときは、無理してDIYで基礎補修せずに専門業者に一度基礎を点検してもらうことをおすすめします。

 

あと施工アンカーを使用してDIYで基礎補強を行う

金物を使用して基礎を補強する場合はある程度の技術が必要です。

DIYで行う基礎補強とは、基礎と土台を金物で接合する補強方法となります。

ここでは金物を使用した基礎補強のやり方についてお伝えします。

 

基礎と土台を接合するあと施工アンカー

基礎と土台を接合するには「あと施工アンカー」を使用します。

あと施工アンカーとは、現状の基礎にドリルで穴を開けてから後からアンカーボルトを埋め込む金物です。

アンカーボルトを埋め込むことで基礎と土台をしっかりと接合することができます。

 

あと施工アンカー基礎補強の必要な道具

あと施工アンカーで基礎を補強する場合は、下記の道具が必要になります。

  1. あと施工アンカー
  2. 座金
  3. ケミカルアンカー
  4. ハンマードリル
  5. φ18の木工用ドリルビット(※あと施工アンカーの径によって違いがあります)
  6. φ14.5のコンクリート用ドリルビット(※あと施工アンカーの径によって違いがあります)
  7. ボックスレンチ

 

あと施工アンカーを埋め込んで基礎補強する場合は、ハンマードリルなど専門的な技術が必要になります。

穴を開けるドリルビットの径は、埋め込むあと施工アンカーの径を確認してから選んでください。

あと施工アンカーの補強は技術がいるので、作業に慣れていない方はいきなり本番ではなく練習して慣れてから行ないましょう。

 

DIYであと施工アンカーを使用した基礎補強のやり方

あと施工アンカーを使用して基礎補強を行う場合は、床の解体と壁の解体を行う必要があります。

土台の上からドリルで穴を開けてあと施工アンカーを埋め込むので、基礎と土台が露出するまで解体をしましょう。

あと施工アンカーの取り付け方法は下記の手順になります。

 

  1. 木工用ドリルビットをハンマードリルに装着して土台をφ18の穴を開けます。
  2. コンクリート用ドリルビットをハンマードリルに装着して基礎をφ14.5の穴で深さ240mmまで開けます。
  3. 穴を開けたときのコンクリートの粉などを清掃します。
  4. 穴を開けた場所にケミカルアンカーを落とし込み、あと施工アンカーのボルトを打ち込みます。
  5. ボルトが打ち込めたら座金とナットをボックスレンチでしっかりと締めこみます。
  6. 上記の手順を終えたら床や壁の復旧を行ないます。

※あと施工アンカーを埋め込む穴の径と深さは、使用するあと施工アンカーによって違いがあります。

 

あと施工アンカーを使用して基礎補強を行う場合は、解体や復旧も必要ですので作業の規模が大きくなります。

解体から補強、復旧まで1日では終わらないので作業を行うときはあらかじめ計画を立てて行うことをおすすめします。

 

基礎補強前に耐震診断を行うことが大切!

DIYで基礎補強を行うときは、十分に注意する必要があります。

やみくもに基礎補強を行なっても建物強度が上がるとは言い切れません。

地震に強い家は建物全体の強度が必要となります。

一部が強くなっても返って建物バランスを崩してしまう可能性もありますので、作業を行う前に耐震診断を行うことをおすすめします。

耐震診断を行うことで現状の建物強度がわかり、どこを補強するかわかります。

また、基礎補強する技術も必要になってきますので、地震に強い家にする場合は専門業者に相談することをおすすめします。

 

DIYで自宅の基礎補強を行うには、専門的な知識と技術が大切!

ここまでDIYでできる自宅の基礎補強(補修)のやり方についてお伝えしてきました。

DIYで基礎補強(補修)を行うことでコストをおさえることができますが、あくまでも一時的な処置にすぎません。地震に強い家にする場合は、より専門的な知識と技術が求められます。

自宅の耐震性を向上させたい場合は、DIYで行うのは難しいかもしれません。

それでもDIYで基礎補強を行ないたいというときは、しっかりと知識と技術を身につけてから行うことが大切です。

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