ここでは、基礎コンクリートの打設手順を分かりやすく解説していきたいと思います。

基礎コンクリートの打設手順

床下工事で地縄を張る・やり方

まず土地の中から建物を建てる部分に縄を張って、目印を作ります。

ちなみに、昔はお城を建てる時も同じ工程を踏んでいて、それが「縄張り」という言葉の語源になったそうです。

地縄を張ったあとは、木杭を使って基礎の高さを表す「やり方」がおこなわれますが、近年は高さや水平を測るレーザーレベルという機械を使用し、やり方がおこなわれないケースも増えました。

床下基礎工事で根切りをする

次に、基礎を地面に埋め込むために、パワーショベルなどの重機で土を掘り返します。

この作業のことを根切りと呼びます。

作業はおよそ1日から2日で終了します。

床下基礎工事で砕石を入れる

細かく砕いた石(砕石)を敷地全体に敷き、転圧機で地面を固めます。

ちなみに地鎮祭で神主から受け取る鎮め物は、この工程をおこなう際に、建物の中心に埋め込まれます。

砕石を入れる作業は半日ほどで完了します。

床下基礎の捨てコンクリート

転圧機で固めた上に防湿シートを敷いたのち、建物を建てる位置を間違わないように、目印とするためコンクリートを流し込みます(捨てコンクリート)。

コンクリートが乾いたあとに、墨出しと呼ばれる、基準線を引く作業がおこなわれます。

あくまで目印を付けたり、正確に長さを測ったりするための作業で、基礎の強度を出すことを目的とした作業ではありません。

こちらの作業も半日ほどで完了です。

床下基礎の配筋工事

捨てコンクリートに記された墨を目印に、鉄筋が組まれていきます。

基礎の強度を保つうえで重要な工程となっています。

通常は職人さんが細い針金を使って11本丁寧に組み立てていきますが、近年はあらかじめ工場で組み上げた鉄筋(ユニット鉄筋)が用いられることも増えてきました。

基礎の大きさにもよりけりですが、一般的なお宅のベタ基礎を組むのには23日ほどかかります。

床下基礎の配筋検査

配筋工事が終わると、その検査がおこなわれます。

配筋検査の資格を持った作業員によって、基準に違反せず工事がおこなわれているか判断されます。

床下基礎の外周の型枠組み

外にコンクリートが流れ出てしまわないよう、基礎の周りの立ち上がり部分に型枠を組んでいきます。

画像では鋼の型枠が使用されていますが、木の型枠が用いられることもあります。鋼でも木でも完成に大きな違いはありません。

作業はおおむね1日程度で終了します。

床下基礎のベース(床)部分のコンクリート打設

次に基礎の床部分にコンクリートを打設します。

打設とは、あらかじめ作っておいた枠の中にコンクリートを流し込む作業のことです。

ポンプを使って丁寧にコンクリートが流し込まれていきます。

こちらの作業は基礎外周の型枠組みと同じ日におこなわれることが多くなっています。

基礎内部の立ち上がり型枠組み

ベースコンクリートが乾燥したら、基礎内部の立ち上がり型枠組みがおこなわれます。

基礎外周の型枠組みと同様、鋼と木、どちらかが用いられますが、基礎の形が複雑な場合は木の方が作業しやすいようです。

職人さんの人数次第ですが、おおむね3日以内で終了します。

床下基礎にアンカーボルトを設置

次に基礎と建物をつなぐアンカーボルトが設置されます。

作業の際には、かぶり厚と呼ばれる鉄筋の外側とコンクリートの外部面の距離が問題になりますが、型枠の真ん中に鉄筋がきちんと通っていれば、かぶり厚は十分とされています。

床下基礎の立ち上がりコンクリート打設

基礎の立ち上がり部分のコンクリートが打設されます。立ち上がりというのは、基礎の高さにあたる部分です。

まずはコンクリートを打設したあと、バイブレーターと呼ばれる振動機を使って、コンクリートをムラなく隅々まで行き届かせます。

その後は、レベラーという流動度の高いコンクリートを使用し、基礎の立ち上がりのてっぺんを水平にします。

床下基礎のコンクリート養生

次はコンクリートの養生がおこなわれます。

養生とは適度な温度や湿度を保ったり、外部からの衝撃、風雨などから守ったりすることで、コンクリートを管理することです。

昔から「コンクリートは生き物だ」と言われることからも分かるように、コンクリートが十分な強度を発揮できるようにするうえで、重要な作業となります。

コンクリートが強度を発揮するまでの期間は温度によって大きく変わり、夏は3日、冬は5日以上を要します。

床下基礎の型枠ばらし

コンクリートに十分な強度が出たら、型枠を外す作業に入ります。

基礎の立ち上がりの位置は柱に合わせられているので、型枠を外すと、間取りがはっきり見えるようになります。

型枠を外す作業は半日ほどで終了します。

床下基礎の雑コン・仕上げ

最後に、給湯機置き場や勝手口の土間の打設がおこなわれます。

さらに基礎の継ぎ目の不要部分が除去されると、床下基礎はいよいよ完成となります。

床下基礎の完成にかかるのは家全体の建設期間の3分の1

床下基礎の完成までの期間は、家の大きさにもよりますが、およそ45週間。

家自体の完成にかかるのが23ヶ月とされているので、全体の3分の1ほどの時間を基礎工事に割く感じでしょうか。

床下基礎は外部の衝撃から大切な家を守ってくれます。

家の床下基礎は、職人さんたちが多くの工程を踏むことによって完成に至っているのです。

床下点検・検査
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